脳梗塞片麻痺と生きる

2016年のgwのこどもの日、カズトに誘われて大洲にフットサルをしに行った。その症状はいきなり襲ってきたはじめから飛ばしすぎて疲れたのかと最初は思ったが、次第にこれは普通の胸痛じゃないと自覚できた。何年か前にも似たような胸の痛みを経験したときも水分をとって横になっていたら解消していたことがあったので、今回もそんな風にしたら治るんじゃないかと思っていた。でもなんか様子が違う。ここで自分としてはファインプレーだったなと思ったのだが、カズトに救急車を手配してくれってあの状況で冷静にお願いできたのが良かった。もし彼がすぐに救急車を呼んでくれなかったら今頃ぼくはこの世にいなかったかもしれない。救急車で病院に着くなり、心電図やMRIや血液検査などを立て続けに実施される。そして心臓の冠動脈が90%閉塞していることから起こった心筋梗塞であることを告げられ、すぐに心臓カテーテル手術を施されることになり、手術の注意点や起こりうる問題などの説明を受ける。造影剤が何か悪さするかもということだけは言われた中でもしっかり覚えていて、あの時はこれを受けないと死んでしまうという不安感でさっさと手術の同意書にサインをしてしまったのだが、その手術が脳梗塞を引き起こすとわかっていたらきっとサインはしなかっただろう。結局、カテーテル手術中に血栓が脳の血管に飛んで脳梗塞を引き起こすこととなった。そんな何万分の1の確率が当たってしまうなんて、なんて付いてなかったんだと思ったが、もしそんなレアな確率を引き当てるならどうせならジャンボの宝くじかTotoBIGにして欲しかった。こうなったのも自分の不摂生や不規則な生活が招いたことで、遅かれ早かれ似たような症状は出現していたのではないかと思う。検査結果を見ながら先生からもこんこんと言われたが、食生活の無茶苦茶さによって引き起こされた結果のようだ。

もし何年か前に戻れるのならそこから生活習慣や仕事の仕方などを徹底的に見直したい。本当に、後悔は先に立たないもんだな。体調の悪さは常日頃感じていたし、ここ10年くらい体調がいい日なんて1日だってなかったから少しでも早く人間ドックか検診を受けるべきだったんだろうな。そこから脳梗塞の影響で左半身に麻痺が出てリハビリ生活を余儀なくされたが、日々自由にならない自分の左側の体にイライラするばかりである。入院生活も半年近くになってきて、精神的にもずいぶんとやられてしまってきている最初入院した時は自分の体に起こった事の重大さもわからず、1週間やそこらで退院し、また仕事に打ち込めるものだろうと思っていた。